トリスコンクジュース
小学校4年ごろの夏休み、父と2人で六甲山に登山した。
写真でみると、父は登山靴で私たち家族にとっては、はじめての山登りをする
というような、大変なことであったと覚えている。
それ1回きりのものだったけれど。
甲山からロックガーデンを登ってちょうど一休みのところで
「トリスコンクジュース」を近くにいた方からいただいた。
冷たい川の水で何倍かに薄めて、2人で飲んだと思う。
もらったことも嬉しかったが、これこそ本物のジュース
ジュースの中に絞った果汁がはいっているような。
どんなにおいしかったか、多分ビンごといただいてもって帰ったと思うが
当分の間、我が家では六甲山といえば、「トリスコンクジュース」だった。
大阪南部のほうも、私たちの子どもの時代には考えられないほど
多くの人が住むまちになったけれど
その当時は、小学校の同じ学年の人たちの家には、ほとんど
遊びにおじゃましているような、小さな村という感覚のものであったと思う。
今はペットボトルがいつでも手にはいり、ジュースも100%とか
種類も豊富
あのころ、氷の冷蔵庫が祖母の家にはあったけれど
我が家はどうしていたのか、井戸水をのんでいたのか?
「渡辺のジュースの素」という名前だったと思うが、
ジュースといえば、粉をとかしたものしか知らなかったと思う。
そこに「トリスコンクジュース」だから
なんとも贅沢で・・・。
後に広告の仕事をするようになって、普通のひとよりは
広告を見る機会は多い。
開高 健さんがなくなってからも「アンクルトリス」の新聞広告が
続いていたような気がするが
思い出のジュースと重なって、みつけたら取っておきたくなる広告でした。


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