いざ四万十川へ

お遍路さんの朝は早い。室戸灯台からご来光を拝み、6時半頃、宿坊の食堂に入って行ったら、仲居のおばはんが「遅いぞ」と言わんばかりの顔をして最後の客に味噌汁を出してくれた。おかげで、我らが阪神タイガース・タウン・安芸に9時前に入ることとなる。

安芸は山内一豊の重心の一人・五藤氏が城の守護となり、屋敷を構えたところ。武家屋敷のいくつかが見学を許されており、季節柄素朴でかわいい雛飾りが歓迎してくれた。

街並みの生垣は密生させた土用竹やウバメガシが使われており落ち着いたたたずまいを演出している。土用竹の生垣を初めて目にしたが、生きた竹を使ったものでも桂離宮の雅な竹垣とは趣を異にする。明治に入ってから作られた「野良時計」も景観のセッティングとして風景に溶け込んでおり違和感が無い。おりしも地域のマラソン大会が開催されており、のどかでおおらかな町の風情を味わうことが出来た。

高知は山内カズトヨ君の城下町。武闘派と云われる山内一豊はNHK大河ドラマの影響が強いこともあり、体育会系の私にとってはどうしてもクン付けで呼びたくなる愛すべきキャラクターの持ち主。小粒だが高知城は石垣の素晴らしい名城。
桂浜は”浅草の仲見世”化していて少々食傷気味。 ただし、竜馬はどこまでも広がる太平洋を見て育ったからこそあれだけの素晴らしい働きが出来たのだと確信する。

高知から約100Km、夕闇せまる四万十川に到着。
ミーハー団塊世代の心の故郷・四万十川、明日、何をしよう???

(3.2 記)

千葉県柏市在住 河内のオッサン

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