石見銀山、安来・足立美術館

 一夜を過ごした道の駅「夕日パーク・浜田」、同じような仲間の車が10数台はい
た。遠距離輸送のトラック、普通の乗用車、名古屋ナンバーの本格的キャンピング
カーは私より早く来て、出発する時にもいた。

 
  石見銀山、旬の観光スポットである。 「産業革命が起こる前に、銀が大量生産さ
れ、輸出された過程の多くが残っている」が、世界遺産として登録された理由だ。
600以上の間歩と呼ばれる坑道、精錬所跡、代官所跡に建つ資料館、再建された商家、どれも興味深い。ただ、世界遺産に登録されたのがあまりにも突飛だったから
か、観光インフラが追いついていない。それぞれのスポットを結ぶバス路線の本数が
少なく積み残しが頻発したり、案内の標識が適切な場所になくて道に迷ったり、フラ
ストレーションがたまる。

  5年連続「庭園日本一」、米国の日本庭園専門誌が足立美術館・庭園を評価している。足立美術館は、安来出身の実業家・足立全康が、昭和45年、横山大観をはじめとする日本画を中心に開設、そのコレクション同様、建物を囲むように造られ、よく手入れされた庭園が見事である。 「庭園を絵画のように額縁の中に置く」が、この美術館のコンセプトであり、窓枠によって仕切られた庭をガラスごしに見ることにな
る。額縁効果は日本庭園で使われる優れた技法の一つであるが、庭園本来の五感を使った楽しみ方からすれば、”見る”だけであり、触れる、聴く、嗅ぐ、が無い。 
絶世の美女を映画のスクリーンを通して見るだけではつまらない。 触れる、聴く、
嗅ぐ、、、 同意なしだと、スケベー爺になる!

今日の泊まりは、米子・皆生温泉、母方の叔母の家に転がり込む。

 

(3.19 記)

千葉県柏市在住 河内のオッサン

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