枕崎・坊津・出水

枕崎、カツオ漁の基地、JR最南端の駅。 枕崎駅に行ってみる。ナビを頼りに行くのだが見つからない。やっと見つけ出したのは、量販薬局店の駐車場に無断駐車して、その店の裏の狭い路地の先、ホームが一つしかない無人駅だった。ヨーロッパでよく見かける、いわゆる櫛形駅―昔の天王寺駅の一部がそうだった、今は?―を期待していたのだが見事に裏切られた。 焼酎の薩摩酒造”白波”の本社が枕崎にあって、見学させてもらう。またまた朝一番の客であったのと自分用に一本買い求めたからか、醸造用に蒸かしたというサツマイモを2本貰った。いつものコンビニおにぎりの昼飯が今日は蒸かしイモになった。

坊津を訪れる。記憶ものが大の苦手の私は入試で人文地理、世界史を選択したため日本史を知らない。この港は日本史において大変重要な役割を果たしたという。鑑真和尚が上陸し、南蛮貿易の要衝となり、鎖国後も薩摩藩の密貿易の基地であった、と、南さつま市坊津歴史資料センターのパンフレットに書かれている。名勝「双剣石」を望む資料センター「輝津館」の立派な建物を訪れる人は無く、暇そうな受付嬢が一人コーヒーを飲んでいた。

 

出水、武家屋敷と鶴。知覧と同じく島津藩の外城が置かれ、麓に武家屋敷群が作られる。比較的平坦な地形に碁盤の目のような街路に沿って屋敷が配置されている。知覧に見られたような独創的な庭木、生垣の仕立ては見られず、単に整然とした古い街並みを感じた。樹木の手入れが今ひとつ行き届いておらず、少々残念。

一万羽を越す鶴は圧巻。昔、ケビン・コスナーの映画でDancing with wolves で見たバッファローの大群が出てくる場面を思い出した。鶴とバッファロー、ちょっとイメージが違うが、アメリカと日本のスケールを考えてお許し願いたい。3月末までにはシベリアに飛び立つとのこと。

(3.11 記)

千葉県柏市在住 河内のオッサン

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