知覧・指宿

知覧は薩摩藩の時代、外城の一つとして栄える。地方の統治、防衛に加えて琉球貿易の役目も担う重要な”支店”と言える。城の麓に武家屋敷を中心に町が作られ、今でも多くの建物、庭園が残り、園芸学部・樹木造園専攻に学んだ者とし興味深い。関西・関東では見たこともないイヌマキの”玉散らし”仕立に度肝を抜かれる。イヌマキ、ラカンマキは庭の主木で重厚な感じに仕立てるが、知覧では自由奔放に踊っている。イヌマキをメインに、ツバキ、サザンカ、イヌツゲが入る混ぜ垣の生垣も、こんなに自由で良いのか?と思うほどうねっている。イタリア式庭園に見られる植栽手法に似通うのか。枯山水に使われる石も面白い。大きい石はほとんどが割れている。そのまま運び込むのが困難な大きな石を割っていくつかのパーツに分け、それぞれを別々に運び、再度組み合わせて元通りにする。日本の道百選になっている美しい道の景観、路地からひょいと、於一・胆付尚五朗が飛び出してきそうな雰囲気がある―TVの見過ぎか!

知覧はもう一つの顔を持つ。第二次世界大戦末期、沖縄特攻攻撃で1,036人の若者の多くが飛び立って行った基地である。「知覧特攻平和会館」があり、20歳前後で死んでいった若者の写真、遺品の数々が陳列されている。イデオロギー云々は別にして痛ましい限り、眼がしらに熱いものを覚えた。イスラム過激派による自爆テロ、50年後、100年後の評価はどうなるのだろう、私には判らない。

「いぶすき天然砂むし温泉」、(財)指宿温泉まちづくり公社 が運営する”立ち寄り湯”で、900円。真っ裸に浴衣をはおって海岸に降りて行くとオバサンと学生アルバイトらしき若者が砂をかけてくれる。砂の重さと熱さに心臓の鼓動がドッキン・ドッキン、激しくなるのが分かる。さて、ここは男女混浴! 私の隣で、若い女性が顔だけ出して気持ちよさそうに目をつむっている。浴衣だけ???

今日の泊は枕崎。

(3.10 記)

千葉県柏市在住 河内のオッサン

カテゴリー: 河内のオッサンの旅   パーマリンク

コメントを残す